












毎日をスッキリとした気分で迎えられないのは、本当につらいものですよね。
実は、日本人の3人に1人が便秘に悩んでいると言われており、特に女性にとってはとても身近で切実な悩みとなっています。
でも、一口に「便秘」と言っても、実はその原因によっていくつかの「種類」に分かれることをご存知でしょうか?
自分のタイプを正しく理解せずに的外れな対策をしてしまうと、かえって症状を悪化させるなどの逆効果になることもあります。
このコラムでは、便秘の主な種類と、あなたの症状からわかるタイプ診断、そしてなぜ女性に便秘が多いのかという理由を詳しく解説します。
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01【便秘の種類と原因】便秘の正体は?腸の状態で変わる「4つの種類」


便秘は大きく分けて、生活習慣や機能低下が原因で起こる「①機能性便秘」と、身体的な疾患が原因となる「②器質性便秘」の2つに大別され、①は細かく3つのタイプに分類されます。
①-1 蠕動(ぜん動)運動の低下「弛緩(しかん)性便秘」
主に高齢者や筋力の少ない女性に多く見られる、最も一般的なタイプです。
運動不足や極端なダイエットによる腹筋の衰え、水分摂取の不足が主な引き金となります。便が滞留する時間が長ければ長いほど、腸壁から水分が過剰に吸収されて便が硬くなり、さらに排出が困難になるという悪循環に陥ります。
①-2 自律神経の乱れ「痙攣(けいれん)性便秘」
職場や家庭でのストレスが多い人や、リラックスするのが苦手で常に緊張が抜けない人に多いタイプです。
精神的な緊張や過労によって自律神経が乱れることで腸の一部が過剰に緊張して「ひきつった」状態になり、便の通り道が狭くなります。排便時にウサギの糞のようなコロコロとした硬い便が出たりするのが特徴です。
①-3 便意の我慢「直腸性便秘」
便が出口(直腸)まで到達しているにもかかわらず、スムーズに排出できない状態です。
通常、便が直腸に入ると脳に信号が送られて便意を感じますが、外出先や職場で便意を繰り返し我慢してしまうと、このセンサーが鈍くなってしまいます。
高齢者や寝たきりの人のほか、朝の時間がなく、トイレを後回しにする習慣がある人に多く見られます。
② 病気が原因の「器質性便秘」
大腸がん、腸閉塞、潰瘍性大腸炎といった疾患により、腸管そのものが物理的に狭くなったり塞がったりすることで起こります。
激しい腹痛、吐き気、嘔吐、あるいは便に血が混じるといった症状がある場合は、自己判断で放置せず、速やかに医療機関を受診することが不可欠です。
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02どのタイプにも関わる!? 便秘を招く「2大要因」


どのタイプの便秘であっても、その根底には現代生活特有の共通した要因が潜んでいます。
便の材料不足(食事量・食物繊維の不足)
そもそも便を作るための「カサ(材料)」が足りなければ、腸のぜん動運動は誘発されません。過度な「糖質制限」や極端な「食べない」ダイエットは、便の材料が不足してしまい、結果として排便回数が減少してしまうのです。
特に不足しがちなのが「食物繊維」です。
食物繊維は消化されずに大腸まで届き、便を柔らかく保つ役割や、便の重量を増やす大切な役割を担っています。
腸内環境(フローラ)の悪化
不規則な生活や高脂質な食事によって腸内に悪玉菌が優勢になると、腸内で腐敗が進み、アンモニアや硫化水素などの有害物質が発生します。これらのガスは腸の動きを麻痺させ、さらに便秘を悪化させます。
一方で、良好な腸内環境では、善玉菌が食物繊維を発酵して「短鎖脂肪酸」が作り出されます。この短鎖脂肪酸は腸の粘膜を刺激し、ぜん動運動を強力にサポートします。
自分の腸内フローラにどのような菌が住んでいるかを知りたい方は、ぜひ一度「腸内フローラ検査 chatFLORA G」で調べてみてください。
腸内の「短鎖脂肪酸スコア」をチェックすることで、便秘解消に役立つ菌がどのくらい活躍しているかを知ることができます。

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03便秘の症状:便秘の時に起こりがちなこと


腸は全身の健康を司る「司令塔」とも言える臓器であるため、便秘は全身の不調へと直結してしまいます。
お腹の症状と苦しさ
腹痛・膨満感
腸内に便とガスが溜まることで、お腹がパンパンに張ったような苦しさを感じます。特に食後にお腹が張る、おならが頻繁に出るが臭いがきつい、といった症状は腸内環境が深刻に悪化しているサインです。
食欲不振
便秘で出口が詰まっている状態では、新しい食べ物を受け入れる準備が整わず、食欲が減退したり、胃もたれを感じやすくなったりします。
全身に現れるサイン
肌荒れ・吹き出物
腸内に長く留まった便から発生した有害物質は、腸壁から吸収されて血液中に入り、全身を巡ります。その毒素が皮膚から排出しようとされる過程で、肌荒れや大人ニキビ、くすみといったトラブルを引き起こします。
頭痛・肩こり・倦怠感・イライラ感
有害物質が血流に乗ることで血行が悪化し、慢性的な肩こりや頭痛、全身の倦怠感を招きます。
また、便秘が続くと自律神経が乱れてイライラしやすくなったり、不安感が増したりするなど、精神面にも悪影響を与えます。
便の状態
便が腸に長く停滞することで、便から水分が過剰に体内に吸収されてしまいます。
その結果、硬いコロコロした便や太くて硬い便になり、排便時に痛みを感じることがあります。また、お腹の中に便が残ったままになり、排便後もすっきりしない残便感を感じます。
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04【セルフチェック】あなたのタイプはどれ?


普段の排便の状況について、以下のチェックリストで振り返ってみましょう。
「弛緩性タイプ」チェックリスト
- check 01お腹が全体的に張っているが、痛みは少ない
- check 02排便回数が週に3回以下である
- check 031回の食事量が少なく、野菜をあまり食べない
- check 04喉が渇きにくく、あまり水分を摂らない


「痙攣性タイプ」チェックリスト
- check 01強いストレスを感じるとお腹が痛くなる
- check 02便秘の後に急に下痢をすることがある
- check 03便が小さく、ウサギの糞のように硬い
- check 04排便した後も、まだ残っている感じ(残便感)がある


「直腸性タイプ」チェックリスト
- check 01トイレに行きたくなっても、家事や仕事で後回しにすることが多い
- check 02ウォシュレットを使わないと、なかなか便意が起きない
- check 03便が出口のすぐそこまで来ている感覚があるのに、出ない
- check 04昔に比べて、便意そのものを感じにくくなった


それぞれのリストの中で最も当てはまる項目が多いものが、あなたの現在の便秘タイプである可能性が高いです。
05
05タイプ別・原因別の正しい解消法


自分のタイプが判明したら、次は具体的なアクションです。安易に下剤に頼るのではなく、原因に合わせたアプローチを行うことで、腸本来の排便力を取り戻しましょう。
【弛緩性】腸を物理的に目覚めさせる
このタイプは「腸の筋トレ」と「カサ増し」が重要です。

朝のコップ一杯の水:起床直後にコップ一杯の水(または白湯)を飲むことで、胃腸を刺激し「胃結腸反射」を誘発して排便を促します。

不溶性食物繊維:根菜類、きのこ、豆類などを積極的に摂り、便のカサを増やして腸壁を刺激しましょう。

「の」の字マッサージ:仰向けになり、おへその周りを時計回りに「の」の字を書くように優しく押すマッサージは、停滞した便を物理的に移動させるのに効果的です。
【痙攣性】リラックスして腸の緊張を解く
過敏な腸には、刺激よりも「癒やし」が必要です。

水溶性食物繊維:腸を刺激しすぎないよう、海藻、こんにゃく、果物などのネバネバ・サラサラ系の食物繊維を摂り、便に水分を含ませて滑りを良くします。

温活:カイロで腹部を温めたり、38〜40度程度のぬるめのお湯にゆっくり浸かったりすることで、副交感神経を優位にし、腸の痙攣を鎮めます。
【直腸性】排便姿勢とリズムの再構築
排便のスイッチを入れ直すトレーニングが必要です。

「考える人」のポーズ:洋式トイレでは上半身を少し前に倒し、かかとを少し浮かせるか踏み台を置くことで、直腸と肛門の角度がまっすぐになり、スムーズに出やすくなります。

習慣化させる: 便意がなくても朝食後の5分間はトイレに座る時間を確保し、体が「この時間は出す時間だ」と思い出すように習慣化させます。
【全タイプ共通】腸内細菌を育てる「菌活」
善玉菌を「補う」ことと「育てる」ことを意識しましょう。

プロバイオティクス: ヨーグルトや納豆、キムチ、味噌などの発酵食品から生きた善玉菌を直接摂取します。実際に、プロバイオティクスの継続的な摂取が便秘症状の改善につながったとの報告もあります。

プレバイオティクス: 善玉菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維をセットで摂ることで、自分の腸内に住んでいる善玉菌を増やし、便秘になりにくい土壌を作ります。
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06なぜ便秘は女性に多いのか?


女性が男性よりも便秘に悩みやすいのは、単なる体質の違いだけでなく、ホルモンや解剖学的な構造、さらには生活習慣といった多層的な要因が影響しています。
黄体ホルモンの影響
生理前になると分泌が増える「黄体ホルモン(プロゲステロン)」には、腸の筋肉の動きを抑制し、体内に水分を蓄えようとする働きがあります。
このため、生理前は便が硬くなりやすく、多くの女性が便秘に悩まされることになります。
筋力の不足
女性は男性に比べて腹筋が弱く、便を押し出すための「いきむ力」が不足しがちです。
また、骨盤が広く、そこに大腸が落ち込みやすいため、便が停滞しやすい構造的な特徴もあります。
ダイエットによる悪循環
食事量を制限すると、便の材料となる食物繊維や、腸の滑りを良くする油分、そして水分が不足します。
これが原因で便がカチカチになり、さらに出なくなるという「ダイエット便秘」に陥る女性が後を絶ちません。
心理的・環境的要因
公衆トイレでの音や匂い、あるいは忙しい朝の家事などで便意を我慢してしまう傾向が強いのも女性の特徴です。
こうした日常的な我慢の積み重ねが、自律神経を乱し、慢性的な便秘を定着させてしまうのです。
このように女性特有の背景を理解し、無理のない範囲で食事や運動、リラックスを取り入れることが、健やかな腸内環境を守るための鍵となります。
便秘は単なる一時的な不調ではなく、放置すると肌荒れや倦怠感、さらにはメンタル面の不安定さなど、全身の健康にまで影響を及ぼしかねません。
まずは日々の食事で十分なカサ(材料)を確保し、善玉菌を育てる「菌活」を意識して、腸内環境という土壌を整えることから始めましょう。
特に女性は、ホルモンバランスや筋力、環境の変化といった特有の要因から便秘になりやすい傾向がありますが、原因に合わせた食事やマッサージ、生活習慣の改善を積み重ねることで、腸本来の排便力を取り戻すことは十分に可能です。
「いろいろ試してもなかなか改善しない」とお悩みの方は、一度ご自身の腸内フローラを「chatFLORA G」で科学的に把握してみてはいかがでしょうか。
検査を通じて自分にぴったりの改善法を知ることが、長年の悩みから解放される大きな一歩となるはずです。

















